第三回

鈴木一男

北川央

 

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―能は難しいもの、敷居が高いと感じる人もいます。
能は日本民族が育てた芸能で、決して敷居の高いものではありません。そう感じるのは、昔は身近だった日本の音が生活の中で失われているからかもしれません。
戦後60年、学校から日本の音が失われ、教科書からも遠ざかりました。音楽の授業で習うのも西洋の楽器で、学生は鼓や笛を見たことや音を聞いたことがない。わずかに祭りなどで耳にしてもとても体に入ってくるものではありません。
日本の音が身近でないので、日本の芸能も遠いものになっていると思います。しかし最近はゆとり教育で民族楽器を授業に取り上げる学校も出てきました。私たちも積極的に学校へ行き、子どもが日本の音に触れる機会を増やそうと努めています。
―能を見る人にアドバイスをお願いします。
難しく考えずに楽しむことが一番だと思います。変に構えずに自分の印象に残るものを見つけること。華やかな衣装や能面の造形、楽器の音色など、興味を引くものがいっぱいあると思います。

日常と違う時間、空間に身を委ねるのも素敵な時間ではないでしょうか。自然に能の世界に溶け込めると思います。
漫画は数ページ、小説は数十ページで面白さが理解できるものもあります。能はちょっと時間が必要ですが、2度3度と見て自分なりの楽しみ方を見つけると断然面白くなりますよ。北川央氏

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